教員採用試験合格からの絶望

「採用試験合格」

というと、嬉しくて飛び上がるかもしれない。

少しはそういう気持ちがあったかもしれない。

でも、当時の私は、

この世界で働き続けることへの不安が9割を占めていた。

「ああ、これから65までか。どう考えても無理。」

その気持ちが大半。

 

働き始めると、「これはおかしい。」

そのオンパレード。

明るかったはずの性格までも蝕む

長時間労働

Twitterでしか言えない愚痴。

学校と家の往復の毎日。

 

「20代なんて楽しいしかなかったよ。

お給料が出たらそれ握りしめて高島屋に洋服買いに行っていたよ。」

と言われても、

休日が休日でない毎日…

押し付けられる仕事

休日も体力の回復で精一杯

布団で眠るのが一番の幸せ

どこかに行こうという気力もない毎日

 

学校は嫌いな方だった

よく、

「学校の先生は学校が好きな人がなっているから」

と言われることも、そういう言葉をたくさん目にすることもあるが、

私は違う。

中学のときには、

連帯責任だと全体で教員から理不尽な怒り方をされたときに

(女子だけ呼び出され折角の修学旅行を台無しにされたのも気に食わなかった。)

「それは違うと思う。」と言う生徒だった。

(勿論素晴らしい先生もいた。)

 

だから変えたいと思ってなった教員

教員になって

なぜ子どもの頃の私が学校嫌いだったのか分かった。

お局(おつぼね)

年下に偉そうに振る舞ういきった上司

パワハラ校長

パワハラ教員

校長の犬

教頭、教務

授業者を非難するだけの研究授業

倉庫に眠るが形式で作成しているので

膨大な時間をかけて作る研究集録

地域にいい顔したいだけの校長のせいで

時間外労働(残業代はない。)

 

でも、

私の受けもっている学級の子は

せめて楽しい毎日を送れるように

その思いがあったから何とか頑張っていた。

 

ただ、それも行き過ぎると人間は心身ともに限界が来る。

未来が絶望しかなくなると抜け出したくなる。

給特法

に恨みしかなかった。

給特法に関しては田中角栄が悪いとは思っていない。

が、現代の労働はその当時とあまりに違いすぎる。

時代遅れの法律だ。

これがなくならない限り、もう終わっているが、

さらに公教育は破滅への道のりを辿るだろう。

まあ、残念ながら、現在進行形で辿っている。

 

そんな時に田中まさおさんが裁判を行っていることを知った。

一つの希望だった。

まだ辞めずに頑張ろう。

そのうち変わるかもしれない。

ただ、日本の闇は深かった。

根強かった。

内田良さんも斉藤ひでみさんも頑張ってくれている。

少しずつ変わってきた。

根本がなかなか変わらない。

これは教育に自分の人生を捧げられる人しか

やれないことで、

私のように

「人生はいつ終わるか分からないのだから

今の仕事をそのまま続けると

自分自身が壊れてしまいそうだ。」

と感じる者にとっては

非常に難しい。

離れて違う角度から変えていかなければ

死んでしまう

と感じるまで追い込まれる労働

 

高橋まつりさん

の命を無駄にしない。

死にたくなることがある。

私も知らなかったが、

人間、毎日長時間労働を強いられ、

研修、研究授業、校務、行事が重なり

心に余裕がなくなると、

「死にたい。」

「ここから飛び降りれば楽なのかもしれない。」

と、視界が本当に狭くなり、

絶望に追い込まれるということを身をもって知った。

恐らくあのとき心療内科に行くと

診断が出ていただろう。

でも行かなかった。

というか、そんな勇気も時間も体力もなかった。

スーパーの店員さん

同僚や

Twitterで出会う

フォロワーの方に励まされながら

何とか耐えられていた。

 

これは、私だけの話ではない。

「入院したいな。」

「あの電柱にぶつかったら楽になるのかな。」

こう思ったことがあると同僚が打ち明けてくれた。

一人や二人ではない。

病休を取る教員も増えてきた。

責任感のある人が多いなか、

それを選択せざるを得ない

労働環境や組織の闇がここにはある。

#教師のバトン

は機能していない。

国ももう変わろうとしていない。

心や体をボロボロにされる前に

辞めなければならない。

その思いが異動しても変わらなかった。

 

「こんな場所や環境にいてはだめだ。つぶれる。」

と思って始めた投資の勉強。

 

最近はFIREの本も多く出ていますね。

 

2年と3か月後には退職しますが、

退職後は今まで私を支えてくれた方に恩返しをしたいです。

 

まあ、気ままにやっていくかもしれませんが

何かプラスになるようなことを発信していければ。

末永くお付き合いいただければ幸せに思います。

 

長々と読んでいただき、ありがとうございました。